2021.11.05
印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。
今回は透明素材への印刷を行いました。
インサツビトでご利用できるデジタルオフセット印刷(HP Indigo 7K)は透明素材への印刷も対応しております。
透明素材への印刷はクリアファイルをイメージいただくとわかりやすいかもしれません。
そんな透明素材へ印刷する際に欠かせないインキがホワイトインキです。
ホワイトインキは不透明インキのため透明素材へ印刷した際の透け感が、一般的なほかのインキとは異なります。この特性を生かすことで透明素材へのクリエイティブの幅を広げることができます!
では実際にホワイトインキを使用するとどのような表現ができるのでしょうか?
今回の実験ではSandwich Printと呼ばれる手法で印刷を行いました。
まずは印刷結果をご覧いただきましょう。
こちらがSandwich Printで印刷した仕上がりです。
一見するとただ透明素材へ印刷しただけのように見えますが、実は裏返すとこういった絵柄になります。
このように透明素材へ印刷しているのにも関わらず、裏と表で違う絵柄を表現できるのがSandwich Printです。
どのように印刷しているかと申しますと、実際に透明素材へ印刷しているのは片面のみです。その片面にまずCMYKを印刷し、その上にホワイトインキを、そしてさらにその上にCMYKを印刷することで両面異なる絵柄を表現しています。
先ほどお伝えした通り、ホワイトインキが不透明インキだからこそできる印刷方法です。
このようにホワイトインキをCMYKで挟むように印刷を行うためSandwich Printと呼ばれています。
ここでさらに実験を行ってみました。この間に挟まれているホワイトインキの印刷回数を変えるとデザインにどのような影響がでるか、というものです。
インディゴ7Kではデザインは変更せず、印刷機でホワイトインキの印刷回数を変更することができます。印刷回数が多ければ多いほどインキは濃くなり、不透明度も高まります。
今回はホワイトインキの印刷回数を0回~3回で印刷を行ってみました!
まずは0回です。完全に裏面になるはずだった絵柄が透けてしまい、2つのデザインが重なりあってよくわからないものになっていますね。
続いて1回です。1回のみでは裏面の絵柄が透けてしまっています。
次は2回です。1回に比べると透け感はかなり減りました。ただしやはりまだ少し裏面の絵柄が透けています。
最後に3回です。こちらはほとんど裏面の絵柄が透けていません!
こうして比べてみるとSandwich Printをする際にはホワイトインキは2~3回の印刷が必要ということがわかりました。
もちろん、ホワイトインキをデザインの一部として利用し1回のみの印刷で透け感を出したり、ホワイトインキを使用せずCMYKのみで印刷を行って透明感を出すこともできます。
いかがでしたでしょうか?ぜひホワイトインキ×透明素材を活用いただき、クリエイティブの幅を広げてみてください!