2021.12.27
印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。
今回は印刷するインキの順番を変えると色は変化するのか?を実験してみました。
インディゴ7Kに限らず、印刷は一般的にC・M・Y・Kの4色を掛け合わせて様々な色を表現しています。このC・M・Y・Kとは、それぞれ、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのことを指します。
インディゴ7Kも通常はこのC・M・Y・Kを掛け合わせて色を表現しています。
ちなみに研究レポートでも何度かご紹介させていただいたホワイトやシルバーはこれらの色とは異なり、C・M・Y・Kで表現できない色を表現するための特色のインキです。
C・M・Y・Kを掛け合わせるといっても機械の中で色を混ざて出力しているわけではありません。実際は用紙に対して色を重ね合わせて様々な色を表現しています。
今回の実験はその重ね合わせる色の順番を変えたら、最終的なカラーの仕上がりにも影響があるのか調べてみました。
まず、インディゴ7Kの標準設定で印刷を行いました。通常インディゴ7Kでは下からY・M・C・Kの順番で印刷を行います。インキの一番下がイエロー、一番上がブラックですね。
早速仕上がりをご覧いただきましょう!
いかがでしょうか?カラーもきれいに表現されていて仕上がりに問題はありません。
では続いて印刷順を変えた見本をご覧いただきたいと思います。今回は3パターン準備させていただきました。
印刷順を変更してもほとんど色の差が発生しませんでした。こちらは写真の問題ではなく、実際の印刷物も同じです。
よりわかりやすく比較するため、写真やグレーのアミカケ部分を並べて見ましたが色の差はほとんどありません。
唯一、左上の写真を並べた際、CKYMの順で印刷した写真がマゼンタが一番上に来ているためか少々赤っぽく感じられました。
実験の結果、インディゴ7Kで印刷するカラーの表現に関して印刷の順番を変更してもそれほど差がないことがわかりました。そのため基本的にはカラーの印刷順は考慮せず制作いただいて問題ありません。
色にこだわりたい!という場合は、インディゴ7Kは1枚から印刷が可能なため本機校正をお勧めいたします。
インディゴ7Kを使ってぜひクリエイティブの幅を広げて見てください!