印刷レポート

2022.07.29

印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。
今回はインディゴ7Kでタック紙へ印刷できるのか実験を行いました。
タック紙とは裏面がシールになっている素材のことです。印刷して好きな形にカットすればシールとして使用できます。

今回印刷したタック紙はミラーコート・アートタック・上質タックの3種類です。それぞれ強光沢紙、光沢紙、上質紙のような仕上がりです。
それでは早速印刷した仕上がりをご覧いただきましょう!

ミラーコート
アートタック
上質タック

フルカラー印刷ですがきれいに印刷できています。
また通常の用紙同様にそれそれのタック紙の質感を損ねない仕上がりです。

ミラーコートは光沢が強い用紙です。印刷部分も光沢感があります。
アートタック紙は程よい光沢感があります。
上質タックは印刷部分も光沢のない仕上がりです。

また今回の印刷実験ではインディゴで印刷したものをハーフカットできるかどうかも検証しました。
ハーフカットとはシールの台紙部分は残したまま切込みを入れるカットのことです。1枚の台紙に複数種類のシールが貼ってあるものなどはハーフカットがされていることが多いです。
今回は協力会社様にご協力いただき、カッティングプロッターにてハーフカットを行いました。
結論としては問題なくハーフカットができました。仕上がりはこのような感じです。

きれいにハーフカットできています。(タック紙:ミラーコート)
小さいサイズも問題なくハーフカットできました。(タック紙:ミラーコート)

他の用紙でもハーフカットを行いましたが仕上がりに問題はありませんでした。
そちらもご覧いただきましょう。

細かいヌキも綺麗にカットされています。(タック紙:アートタック)
角丸部分もきれいです。(タック紙:上質タック)

また今回の実験は裏スリットが入ったタック紙を使用しました。裏スリットとはハーフカットとは反対に台紙に対して切れ込みを入れることです。そうすることでシールを台紙から取りやすくなります。台紙とシールが同じ大きさの大きめのシールやステッカーなどには入っていることが多いです。
あまり裏スリットとハーフカットを一緒に使用することはありませんが、今回はスリットが入った部分もハーフカットをしてみました。

横に1本、台紙に切れ込みが入っています。
裏スリットが1本入っています。

いかがでしょうか?
インディゴ7Kでもタック紙へ印刷でき、ハーフカットを施してシールを制作できることがわかりました。(ただしタック紙の場合、粘着面との相性で基本的にプライマー加工ができません。そのため今回の印刷はプライマー加工なしで印刷しています。プライマー加工はインキの定着をよくするための工程のため、100枚・200枚と印刷した際にかすれなどが発生する恐れはあります。)

気になった方はぜひ一度ご相談ください!
次回の印刷実験もお楽しみに!

プライマー加工についてはこちら
(印刷実験 「『プライマー』の性能について」より)
https://insatsubito.jp/post-2920/

今回印刷しているキャラクターは印刷戦隊「刷レンジャー」に登場します。刷レンジャーは、印刷会社あるあるをコミカルにお届けする4コマ漫画です。
(印刷戦隊「刷レンジャー」はこちら)
https://lights-lab.jp/project/su-ranger/

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