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ユポ 耐水実験(HP indigo 7Kの印刷後)

2025.04.16

ユポ 耐水実験(HP indigo 7Kの印刷後)

印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。
今回は合成紙であるユポの耐水実験を行いました。もちろん印刷はHPインディゴ7Kです!

実験ではユポの中でもデジタルオフセット用とされている「ユポYPI」を使用しました。HPインディゴ7Kでは通常のユポへも印刷は可能ですが、YPIシリーズの方がより安定します。

今回は以前、ハナレル_ツナガルプロジェクトという企画で使用した「サイン」と今回の実験のために準備した「刷りたての印刷物」の両方で検証します。HPインディゴ7Kは時間が経過すればするほどインキの定着が良くなる傾向がありますので、2つに差ができるのかも比べてみました。

実験は以下のような方法で行いました。
 1週間水につけて用紙の耐水性をみる。
 時々取り出し、水を拭いてインキが取れないか確認する。
 1週間後取り出したあと、水につけていないものと比較する。

どのような結果になったのか、早速、ご覧いただきましょう!
まずは4年前に印刷をしたハナレル_ツナガルプロジェクトのサインでの実験の結果です。

上部が水につけていた部分です。
水から引き揚げ直後です。

ご覧の通り、水の跡は残りましたがユポYPIは全くよれていません。ユポYPIは紙とは異なり合成紙のため数年前のものでも耐水性は全く問題ありませんでした。またインキもにじむことなく、そして薄くなることもありませんでした。

ただしこのサインは4年前に印刷したもので、インキもかなり定着しています。印刷したばかりのものと比べると結果に差はあるのでしょうか?
今回の実験用に印刷し、印刷したその日から1週間水につけたものはがこちらです。

ロゴ、黒い写真が水についていた部分です。
上部が水につけていた部分です。
上:印刷のみ/下:水につけた部分(右側の風景の写真は水につけていません。)
左:水につけていた部分(上部のみ)/右:印刷のみ

こちらも4年前に印刷したサイン同様、ユポYPIは全くよれていません。ユポYPIの耐水性は4~5年程度では大きな差はでないようです。 インキに関してもにじみや薄くなるようなことはありませんでした。ただ写真の濃い部分をかなり強くこすると、水につけていた部分は少しだけインキを擦ったティッシュにつきました。つまり、おおむね耐水性に関しては印刷直後でも問題ありませんが、強くこすると4年前のものに比べると差がでます。

淡い部分に傷がついています。

傷に関しては4年間に印刷したサインと今回の実験用の出力紙にははっきりと差がでました。この差は水につけていない部分でも同じように発生したため、水につけたことによるものではなく、単純にインキが定着しているかいないかの違いと考えられます。
※ただしひっかくように傷をつけない限り傷がつくことはなく、また軽く擦る程度ではインキが落ちることはありませんので、一般的な印刷物として問題はありません。

いかがでしょうか?
今回の耐水実験の結果、ユポYPI自体の耐水性はもちろん、HPインディゴ7Kのインキも基本的には耐水性があることがわかりました。ただし(ユポは反発性が高いためそういった使い方はしませんが)ユポYPIへインディゴで印刷したものを紙袋などで使用する場合は、水にぬれたあと洋服にインキが少しつく可能性は0ではありません。そのため屋外ポスターなど掲示物の方が向いていると感じました。

ぜひ今回の実験結果を活用いただき、クリエイティブの幅を広げてみてください!

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