印刷レポート

ホワイトインキとシルバーインキを使った印刷

2025.12.08

今回はホワイトインキとシルバーインキの掛け合わせてパール調の表現ができないかという実験です。使用した用紙はヴァンヌーボVGスノーホワイトになります。この用紙は表面がざらっとしたラフな質感がありますが印刷された部分は光沢(グロス)感が出るといったような用紙になります。

実験内容はホワイト100%に対して100%と200%のシルバーを印刷したものとホワイト200%に対して100%と200%のシルバーを印刷したものになります。それではさっそく見ていきましょう。

元となる画像はこちらになります。

まずはこの画像のホワイトインキとシルバーインキのそれぞれの調子を見てみましょう。

ホワイトインキの調子がこちら。

ホワイト100%の調子
ホワイト200%の調子

続いてシルバーインキの調子がこちら。

シルバー100%の調子
シルバー200%の調子

それではそれぞれを掛け合わせて印刷した物を見ていきましょう。

ホワイト100%とシルバー100%の印刷物
ホワイト100%とシルバー200%の印刷物
ホワイト200%とシルバー100%の印刷物
ホワイト200%とシルバー200%の印刷物

以上が印刷結果となります。
ホワイトインキとシルバーインキの濃度の違いでそれぞれの表現が異なることは分かりましたが、パール調を表現できているかというとホワイトとシルバーのみではシルバーの濃淡のみの表現しかできないため難しいという結果となりました。しかしながらこれらの印刷にさらにC・M・Yのカラーを掛け合わせることでパール調の表現ができるのではと期待の持てる実験結果となりました。Indigo7Kのシルバーのインキはこれまでの研究レポートでも挙げていますが、他のインキと掛け合わせが可能なインキとなっています。皆さんのアイデア次第で様々な表現ができるインキなので是非活用してみてください。

それでは次回の研究レポートもお楽しみに!!!

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