事例紹介

2026.01.28 Award

日本酒「一味神水」ラベル

活用技術:箔押し

企画|farmer`s collection
祈願|空鞘稲生神社
稲作農家|合同会社安田農産
製造|旭鳳酒造株式会社
デザイン|一味神水プロジェクト
仕様|100×220mm クリア箔押し
印刷|インサツビト 
   デジタルオフセット印刷 1c/0c(スミ1C)
用紙|和紙コットン 水溶強粘
加工|有限会社マエダ箔押しセンター

新たな挑戦から、新たな日本酒の誕生です。

広島広域都市圏農作物販路拡大コーディネートを手掛けるfarmer`s collectionさん。彼らが空鞘稲生神社の野菜市にて繋がったご縁からこのプロジェクトはスタートされたそうです。

日本の伝統文化を次世代へとつなぐプロジェクト。杜氏・農家・神主という異なる世界の若き担い手たちが力を結集し、新たな挑戦として生み出した日本酒、それが 「一味神水」 です。その名の由来は、神社の境内など神前に集まり、ひとつの盃に注がれた神水(神酒)を一同で回し飲みし一致団結を誓い合う儀式が「一味神水」。この精神こそ、本プロジェクトを象徴するものとして命名されました。空鞘稲生神社さんの三柱、宇迦之御魂神・宇氣母智神・和久産巣日神の御祭神は、〝五穀の神様〟として有名です 。田植えの時から祈願し、お酒の仕込みにも参加。出来上がったお酒も神前で清めお祓いをすることで「一味神水」は完成します。

使用する酒米は、無農薬・化学肥料不使用で育てた「春陽」。環境負荷を抑える持続可能な農法が評価され、農林水産省の認証を取得。星3つの高評価を受けたお米が、杜氏の手によって美酒へと昇華しています。本来「春陽」は食用のお米で、日本酒として使用することは珍しいのです。精米歩合70%にすることで「春陽」が醸し出すのは、まるで ソーヴィニヨン・ブランのようなライチや白ブドウを思わせる香り。低タンパク米ならではの雑味の少なさが、洗練されたキレの良い後味を演出します。

それらの壮大なプロジェクトをデザインに落とし込むには、完成までに長い時間を要しました。初案は、田植え時から祈願をした神聖なお酒であることから、神主が書いた商品名をど真ん中にストレートに配置し、用紙も大礼紙を使い、インキも朱赤やゴールド表現を使うことで神社感を押し出そうとしていました。ただ店頭で他の商品と並べられた時の差別化をしたい、そしてプロジェクト自体チャレンジングなもの。デザインももっと尖ってていいのではないか?余計なものを極限まで削ぎ落としたものはできないか?という方向性になりゼロから再構築しました。ラベル用紙はフワっと優しくお米のように純白な「和紙コットン」に決定。一味神水を象徴する“盃”、このシルエットをキラリと光るクリア箔で瑞々しさを表現し、瓶を正面からみた時にそれ以外の余計な情報が入らないよう空間を設計。瓶はフロストガラス、キャップはツヤ消し銀に白く塗装されたものを採用。この究極な引き算のデザインで、神聖なる佇まいを醸成する事に辿り着きました。

農家が大地で育み、杜氏と蔵人が酒へと昇華させ、神主が清める。このお酒には、日本の伝統文化を受け継ぐ若者たちの情熱と挑戦が詰まっています。

こちらの商品は第19回 ひろしまグッドデザイン賞 奨励賞も受賞されました!おめでとうございます!
ひろしまグッドデザイン賞(受賞作品紹介ページ)(公式Instagram

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