印刷レポート

2021.11.30

印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。

今回は白色以外の用紙へシルバーインキを使って印刷を行いました。

インサツビトでご利用いただけるインディゴ7Kではシルバーインキの印刷が可能です。これまでもシルバーインキを使ってメタリックチャートや表現性など様々な実験を行いました。(今までの実験結果は研究レポートに掲載されています。)

シルバーインキは他の色と掛け合わせてメタリック表現が可能なインキです。また印刷回数を変えることができ、輝きを増やすこともできます。

シルバーチャート
シルバーインキを利用してメタリックカラーを表現している名刺

そんなシルバーインキを使って、今回は5種類の用紙へメタリックチャートを印刷しました。シルバーインキを1回印刷、2回印刷とそれぞれ2パターン印刷しています。用紙や印刷回数の違いが仕上がりにどのような影響をあたえるのでしょうか?

早速、実験結果をご覧いただきましょう!

左から チップボール・エースボール・ディープマット(2種)・エゾマツクラフト

初めにエースボールへ印刷したチャートです。

エースボール シルバー1回印刷
エースボール シルバー1回印刷
エースボール シルバー2回印刷
エースボール シルバー2回印刷
エースボール シルバー2回 シルバー単色部分

エースボールへシルバーチャートを印刷すると、用紙とシルバーインキの色の差がはっきりしているためか、1回印刷でもシルバー感があります。ただし色が重なりあっている部分(100%×100%×シルバー)のメタリック感は低かったです。

また、1回と2回を比べると2回印刷する方がはっきりとシルバー感がありました。エースボールへシルバーインキをそのまま印刷する場合は2回以上で印刷する方がいいようです。

続いてチップボールへ印刷したチャートです。

チップボール シルバー1回印刷
チップボール シルバー1回印刷
チップボール シルバー2回印刷
チップボール シルバー2回印刷
チップボール シルバー2回 シルバー単色部分

チップボールへシルバーチャートを印刷すると、用紙の色とシルバーインキが同系色のため差が出にくく、輝きはほとんど感じられませんでした。1回と2回の差もほぼありません。シルバーの輝きがほとんどないためメタリック表現もできていませんでした。

シルバーインキを同系色の用紙へそのまま印刷するのは輝き鈍くなるため向いていないようです。

続いてディープマット ブラックへ印刷したチャートです。

ディープマット ブラック シルバー1回印刷
ディープマット ブラック シルバー1回印刷
ディープマット ブラック シルバー2回印刷
ディープマット ブラック シルバー2回印刷
ディープマット ブラック シルバー2回 シルバー単色部分

ディープマット ブラックとシルバーインキの色の差が対照的なため、はっきりとした仕上がりになっています。ただし、シルバーというよりもホワイトに近い仕上がりのようにも感じました。

1回と2回ではシルバーの輝きが異なります。1回印刷でも発色はいいですが、よりシルバー感を出したいときは2回印刷をした方がいいようです。

続いてディープマット ルージュへ印刷したチャートです。

ディープマット ルージュ シルバー1回印刷
ディープマット ルージュ シルバー1回印刷
ディープマット ルージュ シルバー2回印刷
ディープマット ルージュ シルバー2回印刷
ディープマット ルージュ シルバー2回 シルバー単色部分 

ディープマット ルージュもシルバーインキと用紙に色の差がありはっきりとした仕上がりです。 ディープマット ブラックと同様、シルバーがホワイトインキのような役割を果たしているため比較的カラーもきれいに表現できています。ただし先ほどご覧いただいたブラックとは異なり、マゼンタやイエローの掛け合わせ部分は同系色のためかぼやっとした感じになりました。

ディープマット ルージュ シルバー1回×マゼンタ100%×イエロー100% ぼやっとしています

シルバーを2回印刷するとマゼンタなどの同系色もはっきりと表現できていますが、メタリックの輝きはそれほど増しませんでした。

続いてエゾマツクラフト こい茶へ印刷したチャートです。

エゾマツクラフト こい茶 シルバー1回印刷
エゾマツクラフト こい茶 シルバー1回印刷
エゾマツクラフト こい茶 シルバー1回印刷
エゾマツクラフト こい茶 シルバー1回印刷
エゾマツクラフト こい茶 シルバー2回印刷 シルバー単色部分

エゾマツクラフト こい茶への印刷は今までご紹介した用紙の中で一番シルバーインキの仕上がりがきれいでした。そのまま印刷しても用紙とインキの色の差があり、きれいに表現できています。2回印刷したシルバー単色部分は特にきれいな発色でした。

シルバーインキを5種類の用紙へ印刷した仕上がりをご覧いただきましたが、いかがでしたでしょうか?

シルバーの輝きがある・ないなどそれぞれ用紙によって仕上がりは異なりましたが、共通して色がより重なりあっている部分はシルバーの輝きが少し鈍いことがわかりました。こちらは白い用紙でも同じです。

また、インキと用紙の色の差が少ない場合は、印刷してもわかりにくいということもわかりました。

ではそのような用紙に対して色をきれいに表現することはできないのでしょうか?いいえ、その場合は一番下にホワイトインキを使用すると用紙の色の影響を受けず印刷することができます。

エゾマツクラフト こい茶 ホワイトなし
エゾマツクラフト こい茶 ホワイト1回

元々シルバーの発色がよかったエゾマツクラフトですが、ホワイトインキを下に印刷することでより鮮やかに仕上がっています。

このように色のついた用紙に印刷する際、用紙の影響を受けたくない場合は不透明インキであるホワイトインキを使用すると用紙の色の影響を受けにくく、鮮やかに印刷することが可能です。

ここでさらに、ホワイトインキの濃さと仕上がりにどのような差がでるのか?という実験を行いました。

用紙は先ほど印刷した中からエゾマツクラフトを選び、ホワイトインキを1~3回印刷した場合、さらにシルバーインキを2回印刷した場合も比べてみます。

早速ご覧いただきましょう!まずはシルバーインキ1回印刷です。

シルバーインキ1回 ホワイトインキ1回印刷
シルバーインキ1回 ホワイトインキ2回印刷
シルバーインキ1回 ホワイトインキ3回印刷
シルバーインキ1回 ホワイトインキ3回

下にホワイトインキを印刷することで全体的な発色がよくなっています。しかしホワイトインキを1回・2回・3回…と印刷回数を増やしてもそれほど差はありません。

ホワイトインキ3回印刷まで行くとシルバーインキがホワイトインキの濃さに負け、 シルバーというより白に近い仕上がりになってしまいました。

ではシルバーインキの印刷を2回に増やすとどうなるのでしょうか?

シルバーインキ2回 ホワイトインキ1回印刷
シルバーインキ2回 ホワイトインキ2回印刷
シルバーインキ2回 ホワイトインキ3回印刷
シルバーインキ2回 ホワイトインキ3回印刷

シルバーインキ1回印刷に比べると輝きも出ているように見えますが、実際はもっと白っぽい感じです。ホワイトインキの印刷回数による違いはあまりありません。むしろ、ホワイトインキの印刷回数を増やせば増やすほど目立ってほしくない部分にも白さが目立つため、用紙の影響を受けないために下に印刷するホワイトインキは1回がいいようです。

いかがでしたでしょうか?

ぜひ今回の実験結果を活用いただき、クリエイティブの幅を広げてみてください!

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