HPのサステナブルインパクトの思いとIndigo7Kの技術力を伝える2022年卓上カレンダー(その③)
2022.01.14
活用技術「シルバーインキ/HP Frames」
今回は日本HP様の2022年の卓上カレンダーの第3弾「HP Frames」を使った事例をご紹介します。
お気に入りの部屋で心をほどいて、
ほっとひと息
なんだか今日が輝いて見える
明日はもっと「ステキ」に出会えますように
窓の外を「朝・昼・夕方・夜」の4パターンでイラストを描き起こし、それぞれを繋ぎ合わせてアニメーションを制作。そのアニメーションを1コマ1コマ画像として書き出す「HP Frames」という機能を利用しました。さらに、窓外の下にシルバーインキを印刷することで、輝く景色(輝く世界)を演出しています。また、朝の蝶、昼のイルカ、夕方の烏、夜のクジラと出てくる動物の変化と背景の移り変わりでゆっくりと流れる時間を表現しています。
それでは、活用技術の説明です。
■シルバーインキ
今回も第1弾、第2弾同様にシルバーインキを使用しています。商品説明でもあげていますが、窓の外は背景色にシルバーインキを併せて輝く世界を演出しています。部屋の中は通常のCMYKで表現することで、より演出効果をUPさせています。
■HP Frames
第1弾、第2弾はそれぞれ「柄モザイク」「色モザイク」とHP SmartStream Designerの機能の一つ「Mosaic」の紹介をしてきました。この「HP Frames」もHP SmartStream Designerの機能の一つとなっていますが「Mosaic」の機能とは違った機能となります。「HP Frames」はアニメーションなどの動画を使用し可変データを生成するアプリケーションになります。アニメーションなどの動画を指定のコマ数にカット割りし、それをそれぞれ紙面に反映するのがこの「HP Frames」の機能になります。
こちらが今回のカレンダーのベースデータになります。※窓の外のブルーの部分が可変部分となります。
こちらが可変データとなる動画のデータです。
この動画を指定のコマ数にカット割りして、一枚一枚ベースデータに自動で貼り付けていきます。
この「HP Frames」も可変データの生成ソフトとして面白い機能だと思います。今回はカレンダーの表紙として使用しましたが、メモ帳やノートなどでパラパラマンガ風に使用しても面白いと思います。
ここまで3回に渡って日本HP様の2022年の卓上カレンダーをご紹介してきました。
これらのカレンダーは少し変わった可変データを生成することができる、HP社の「HP SmartStream Designer」というIllustratorやInDesignのプラグインアプリケーションを使って作成しています。
この「HP SmartStream Designer」は、簡易版にはなりますがHP社より無償で提供されていますので興味のある方はぜひ試してみてください。
では、「HP Frames」の機能ならびに日本HP様の卓上カレンダーの事例紹介は以上となります。