2022.09.30
今回の印刷実験は黒い紙に黒インキで印刷したらどのような表現になるのかを試してみました。
以前白い紙に白いインキで印刷実験を行いました。
今回は真逆の黒での印刷実験です!
紙は2種類用意しました。
1つ目はディープマットブラックです!
紙本来のナチュラルな風合いで柔らかい質感が特徴の紙です。
2つ目はプライクブラックです!
しっとりとした質感でマット調のシブい紙です。
紙の表面に加工が施されているので従来のオフセット印刷機の透湿乾燥型(酸化重合)タイプのインキでは乾燥するまでに非常に時間がかかるので注意が必要です。
UVインキを使用しての印刷が好ましいと思います。
それではさっそく見てみましょう!
うっすらと印刷されているのが分かります。
光の加減によっては透明インキを印刷したようにも見えます!
続いていってみましょう!
先ほどの黒インキ1回に比べると絵柄がはっきりしてきました!
光の加減によっては透明インキにも見えるし、シルバーインキにも見えます。
さらに
黒インキ11回重ねて印刷してみました!
紙全体の絵柄がはっきりと見えるようになりました!
ここまでは黒インキのみを使っての印刷実験でしたが、白インキを2回印刷してその上に先ほどと同様黒インキを1回、5回、11回と印刷した場合の見え方はどうなるのか実験してみましょう。
黒インキ1回だけのものより白インキ2回重ねたもののほうがはっきりと絵柄が確認できました。
続いていきましょう。
ラフな質感のディープマットブラックでも絵柄がしっかりと浮き出て、光の加減によっては黒インキを使用してるのが分かりますし、透明インキにも見えます。
キラキラ感が出てきました(笑)
紙の角度を変えながら眺めるのがとても楽しいです!
続いてマット調のプライクブラックに印刷したものをご覧ください。
プライクでは黒インキ1回でもシルバーっぽい表現になってます!
マット調なのでとてもシブい印象です。
少し印刷部分が盛り上がって箔押しっぽくなってきました!
もはや箔押しです(笑)
まさか黒インキとは誰も思わないレベルのものが出来上がりました!
ちょっと大げさすぎましたが(笑)それくらい面白い出来栄えです。
続けて白インキをプラスしたものを印刷してみましょう。
黒インキ1回だけのものとあまり差は出てない印象です。
黒インキ5回だけのものと比べてインキの定着が悪くなってきました…
文字が浮き出て箔押しみたいでカッコいいのですが定着がとても悪く剥がれてしまいました。
今回の実験ではディープマットブラックとプライクブラックの2種類の紙を使って印刷しましたが、こような結果となりました。
これからもこういった実験を継続していろいろ試していきたいと思います。
※インサツビトでは白い用紙に白いインキを印刷した研究レポートも公開しています。
よろしければこちらもご覧ください!
「白い紙×白いインキ(白インキの表現性)」