印刷レポート

2023.02.02

鏡面用紙への印刷

印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。
今回はインディゴ7KとUVオフセット印刷機を使って鏡面用紙へ印刷できるか実験してみました。

用紙は五條製紙様のスペシャリティーズ No.312を使用しました。
スペシャリティーズシリーズはメタリックやパール調の用紙のシリーズで、厚みもあるためパッケージや冊子の表紙など幅広く使われています。

それでは早速印刷した仕上がりをご覧いただきましょう!

まずはデジタルオフセット印刷機であるインディゴ7Kで印刷したサンプルです。
インディゴ7Kで印刷する際、ほとんどの用紙へプライマー加工を行います。今回のスペシャリティーズ No.312にもプライマーを施したのですが、どうしても紙本来の輝きと比べると濁りが生じました。

鏡のような輝きはなく、若干曇った(濁った)ような仕上がりです。

またインディゴ7Kで実際に印刷してみましたが、1通し目はよかったものの2通し目からは定着があまりよくなく、相性があまりよくないことがわかりました。
下にホワイトインキを引いて白押さえをしても定着は良くならず、全くのらないものもありました。

インディゴ7KのCMYK4色カラー印刷の仕上がりです。
所々インキがのっていない箇所があります。
ホワイトインキを使って白押さえをしましたが右側に筋が発生しました。
よく見ると左上にも発生しています。
数通し目には完全にインキがのらない状態で出力されました。

続いてはUVオフセット印刷機にて印刷したサンプルの仕上がりです。

UVオフセット印刷機のCMYK4色カラー印刷の仕上がりです。
下地のシルバー感と合わさってきれいなメタリックカラーが表現できています。

UVオフセット印刷機で印刷したサンプルはしっかりとインキが定着しています。
CMYKだけでなくホワイトインキも実験してみたところ定着・インキの濃さともに問題ありませんでした。

ホワイトインキを使って白押さえをしても仕上がりに問題はありませんでした。

今回の実験ではホワイトインキは高密着用のインキを使用しています。そのためか一般的に薄いとされているオフセット印刷機の白ですが、かなりはっきりとした白色で印刷されています。

ホワイトインキ1回
ホワイトインキ2回
2回重ねると見当ズレが若干発生しているため細い絵柄は少し太っています。

いかがでしょうか?

今回の実験では残念ながらインディゴ7Kで鏡面用紙へ印刷はできませんでした。しかしUVオフセット印刷機では非常にきれいに印刷ができることがわかりました。

ぜひ今回の実験結果を活用いただき、クリエイティブの幅を広げてみてください!

UVオフセット印刷機を使って鏡面用紙に印刷した事例を紹介しています。合わせてご覧ください。
「冥界の身体」冊子 

Topへ戻る