2025.02.12
大磯 井上かまぼこ店「僕らの酒」のわさび漬け包装紙・商品シール
活用技術:LED-UVオフセット印刷・デジタルオフセット印刷

最終クライアント|大磯 井上かまぼこ店(お取り寄せ専門ショップ)
画・題字|牧野伊三夫(Wikipedia/雲のうえ公式サイト)
デザイン|ONE-INC. 富田光浩(公式サイト/Instagram)
仕様|包装紙:270×390mm
シール:127×75mm
印刷|インサツビト
包装紙:LED-UVオフセット 4c/0c
シール:デジタルオフセット 4c/0c
用紙|包装紙:白銀(純白ロール)四六判 38.5kg
シール:上質タックシール 70kg

それは出張OPEN HOUSE -大阪編-(レポート記事はコチラから)でお世話になった、ギャラリーと本とコーヒーのお店 iTohen(公式サイト)のオーナー鯵坂さん(Instagram)からのメールで始まりました。

マメイケダさん(公式サイト/Instagram)のカレンダーの仕上がりを見て担当した会社を紹介してほしいと、あの「暮らしの手帖」の表紙と挿絵、「雲のうえ」の編集や装画 等、「かもめ食堂」の装丁、映画セット内の絵などを手掛けられた画家 牧野伊三夫さんから鯵坂さんへ連絡が入ったそうなんです!!そしてデザインを担当されるのはAYURAのリブランディングやヤブクグリ生活道具研究室などを手掛けられているONE-INC. 富田光浩さん!なんとも豪華な制作チームです。
まずはZoomでご挨拶も兼ねてお打ち合わせをしました。創業明治十一年から神奈川県は大磯に店舗を構えられている老舗のかまぼこ店さん、こちらの新商品「僕らの酒のわさび漬け」の包装紙と商品シールの印刷のご相談でした。

まず包装紙はご希望の片艶晒クラフト系とこちらからのご提案のものをご送付しました。その中からデジタルオフセットなら「OKブリザード 60kg」、UVオフセットなら純白ロール紙「白銀 38.5kg」に絞り込みました。まずは実際の商品をそれぞれの用紙で包んでいただき、その包みやすさを実験してもらったところ、薄手の白銀が包みやすいとのご意見をいただきましたので、UVオフセットで印刷することになりました(デジタルオフセットは薄い用紙が苦手のため)。
スキャンのため原画をいただいたのですが、和紙に描かれた佇まいが素敵すぎて魅入ってしまいました…。

次は本機による本紙色校正です。まずは包装紙です。そのままの色味と少し濃く鮮やか目に印刷した2パターンを印刷しました。


包装紙は濃いめの方で1発校了!!
そして内装パッケージに貼るシールはデジタルオフセット機にて色校正を行いました。シールはやや原画より鮮やかめにとご指示に合わせたものをご提出。



シールの方は題字の部分のみ濃くしてほしいとの事でしたので、スミ1Cではなく、スミ基調の4Cかけあわせのスミに調整することで校了をいただきました!!
色の仕上げをとても繊細に扱うお仕事でしたが、お店のスタッフさんにもお客さんにも大変ご好評をいただいているとの事です。というか牧野さんの素敵な絵と富田さんのデザイン、そして老舗店が構想10年という渾身の新商品がその評判を呼んでいるのだと思います。そのお手伝いができたことにただただ感謝です。

