事例紹介

2025.02.10

写真家 阿部 了「すっぱいカレンダー2025」

活用技術:デジタルオフセット印刷・天糊製本

発行|阿部了写真事務所(公式サイト
写真|阿部了(Instagram
デザイン|ヒラガナ企画 久延フミカ(公式サイトInstagram
仕様|カレンダー A4
印刷|インサツビト
   デジタルオフセット(CMYK)
用紙|ヴァンヌーボVスノーホワイト 四六判70.5kg
加工|天糊製本・角丸加工・穴あけ加工

ヒラガナ企画 久延フミカさんからのご相談が来ました。きっかけはインサツビトで担当させていただいたマメイケダさんのカレンダーを久延さんが使われており、大変美しい仕上がりなので連絡してみたとの事!素敵なご縁のお陰で今回のご相談となりました。

マメイケダさんのカレンダー2024の事例紹介はコチラから

そしてご相談の新規カレンダーの発行元は、なんとANAの機内誌「翼の王国」内で「おべんとうの時間」の連載や、NHKのお昼の番組「サラメシ」内でお弁当ハンターとしてもご出演されている阿部了さんでした!僕もずっと番組を見ていてイチファンでもあります!!梅干し入りのお弁当の「すっぱい」をテーマに全国各地の「すっぱい」の方言と共にお弁当を紹介する内容です。なんともお腹が空くカレンダーですね。

公式サイトはコチラからhttps://abesatoru.com/

まずは仕様のご相談からスタートです!!

当初は切り取った後、ポストカード的にも仕様させたいとの事で、穴あけとミシン線を入れ、表紙で巻いてホットメルト留め仕様をご希望でしたが、メモ帳のような天糊製本でも十分耐久性もありコスト的にも良いのでこちらをご提案したところ「それでいきましょう!」となりました。

用紙のご要望は“発色がよく、品があり、コストパフォーマンスにも優れた紙”とのことで、用紙見本を見ていただいたところまずはAプランスノーホワイトで本紙色校正することになりました。そして阿部さんにご確認いただいたところ「輝度、彩度ともに弱く沈んで見えます。黒の締まりが悪く、ヌケ感がよくないです。紙のせいかもしれませんが、とにかく、酸っぱいということが伝わるように色を出していただきたいです。」とご返答が返ってきました……それならばと、画像補正からやり直し、コントラストを強め、赤い部分が引き立つように、お米も引き立ち全体的に立体感が少しでもでるように画像を再調整しました。用紙もAプランだけではなく発色表現性に優れるヴァンヌーボもご提案し、再度色校正を提出させていただきました。すると「ヴァーンヌーボがいいです!バッチリOKです!すっぱいよだれがでてきました。」と嬉しいお言葉をいただきました!!!

こういった工程を経て、見れば見るほどよだれが出てなんとも梅干しが食べたくなるカレンダーが完成しました!!お弁当ハンター阿部了さんらしい逸品だと思います。久延さんの素朴で味のあるタイポがなんともマッチしててホッコリするデザインでもあると思います。

すっぱいカレンダー、大好評につき完売されたようです!すっぺぇ12ヶ月を楽しんでおられるようです。

以前担当させていただいたお仕事から繋がった素敵なご縁。こういった繋がりはとても嬉しく思いますし、ご提案のしがいがありました。ありがとうございました!!!!

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