2021.11.08
印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。
今回は透明素材への印刷を行いました。
以前も行った透明素材への印刷実験。その際は、ホワイトインキを使用してSandwich Printという方法で印刷を行いました。(※2021.11.5公開 透明素材×ホワイトインキ -SandWich Print-)
今回の実験では、シルバーインキと透明インキを使用しました。
シルバーインキはこの印刷実験でも何度も登場したお馴染みのインキです。シルバーの輝きを表現できるのはもちろん、ほかの色と掛け合わせることでメタリックカラーも表現できます。
そして透明インキ。何層も重ねて印刷することで隆起させたり、濃い色の用紙へ印刷し光の反射で見えるようなデザインを表現できるインキです。
このインキを透明素材へ印刷したらどうなるか?を実験してみました。今回も裏表で絵柄を違うものにしたかったためSandwich Printで印刷をしています。
まずは印刷結果をご覧いただきましょう。
こちらが透明素材へシルバーインキと透明インキを印刷した仕上がりです。
全体を引きで見ても、透明インキは絵柄が表現できているのがわかります。対してシルバーインキはシルバーの輝きも鈍く、メタリックカラーに至っては全く表現できていません。
もう少し違づけて見ると、シルバーは本来の特性が生かせていないことがよりわかります。
裏面から見るとシルバーインキの輝きが多少確認できていました。しかしシルバーインキが上に乗っている感じになってしまい、メタリックカラーとは異なるものになりました。
では、透明インキに注目してもう一度近づけてみてみましょう。模様がはっきり表現されているのがわかります。 透明素材と透明インキの透明度の違いがこのような表現を可能にしています。
以上の実験結果より、透明素材ではメタリックカラーは表現できないこと・透明インキでデザインを表現することは可能なことがわかりました。
いかがでしたでしょうか?ぜひ今回の実験結果を活用いただき、クリエイティブの幅を広げてみてください!