印刷レポート

Sandwich Printの透け感を解消できないか?

2022.02.10

今回は透明素材のSandwich Printについて『表裏が透けないようにできないのか』ということに目を向けてみました。まず、Sandwich Printについての説明ですが、以前にもこの研究レポートでも紹介していますが再度、簡単に説明していきます。
弊社のデジタルオフセット印刷機 HP Indigo7Kは色を一度に16回印刷できる機能を持っています。
その機能を使って透明素材の“片面”に表面のCMYKの層と裏面のCMYKの層との間に不透明インキであるホワイトインキを印刷することで両面異なる絵柄を表現することができます。
ちなみに、このSandwich Printで印刷するにあたりホワイトインキは弊社では2〜3回印刷することを推奨しています。(詳しくは、研究レポート:透明素材×ホワイトインキ-Sandwich Print-をご覧ください。)

では、本題に入りたいと思います。
先ほどのSandwich Printでホワイトインキの推奨は2〜3回とお伝えしましたが、実際に印刷されたものを見るとやはり対抗面が少し透けて見えてしまいます。今回はこの現象を解消できないか試してみました。

今回の表面の画像です
裏面の画像がこちらになります

今回は、これら表裏の絵柄を使って間に印刷するホワイトの回数を限界まで印刷してみました。
では、見ていきましょう。

まずはじめに白を挟まないで印刷したものがこちらになります。

ホワイトインキ印刷なしのものです。左側が光に翳してみたもの、右側が机上(透かさない)のものです。以下同

さすがに表裏の絵柄がワケがわかりません。

では、次は弊社推奨のホワイトインキを3回印刷したものです。

ホワイトインキを3回印刷したものです。

ホワイトインキを印刷することで表裏の識別はつきました。
しかしながら、どちらの画像も裏面の画像が透けています。

ではその次にホワイトインキを5回印刷してみました。

ホワイトインキを5回印刷したものです。

左側の光に翳した方は3回印刷したものとあまり変わりませんが、机上の方は若干ですが透け感がなくなっています。

それではHP Indigo7KのスペックMAXの8回でホワイトインキを印刷します。

ホワイトインキを8回印刷したものです。

机上のものはほぼ透け感はなくなりました。が、光に翳したものはやはり透けています。いくら不透明インキとはいえ白なので光は通すようです。

それでは、最後に光を通さない色って考えて、ホワイトインキの間にブラックを入れて印刷してみました。インキの層を順番にいうと、表面のCMYK → ホワイト3回 → ブラック → ホワイト3回 → 裏面のCMYK となります。

ホワイトインキの間にブラックを挟んだものです

光を翳したものも対抗面の透け感はほぼなくなりました。ただ、ブラックのインキが透けるため白の表現がグレー調となってしまいました。残念・・・。

結果的には、表現を生かしつつ完全に透けないようにするのは難しいという結果になりました。
また、今回の実験は印刷機のHP Indigo7Kのスペックを最大限に使っての実験でした。しかしながら、この機能を最大限に活かしながら安定して印刷できるキャパは持っていません。重たい絵柄をいくつも重ねての印刷は、定着不良やインキ割れなどの不具合などが発生しやすくなりますので併せてご報告させていただきます 。

Sandwich Printをご希望の方はホワイトインキの回数で表現が変わってきますので上記デメリットも考慮した上で色々と試してみることをお勧めします。

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