2022.03.30
活用技術:シルバーインキ・白押さえ
「ひろしま食べる通信」
design 森元賢司
今回はビオトープGA-FSを使った印刷物をご紹介いたします。
「ビオトープGA-FS」とはクラフトのようなざらっとした質感のある、マットな色合いの用紙です。色展開は厚さによっては18色と多く、それぞれの色は落ち着いたカラーで統一感があります。
ひろしま食べる通信はVol.30からこちらのビオトープGA-FSを表紙に使用しています。
各号、表紙の色と本文の用紙を変えて印刷しています。
それでは各号の仕上がりをより詳しくご紹介いたします。
まずVol.30をご覧ください。
表紙はビオトープGA-FS アプリコット、本文はヴァンヌーボVホワイトです。
表紙にはシルバーインキとプレミアムホワイトインキを使用しています。シルバーインキはシルバーの輝きをより引き出すために白押さえを行っています。(白押さえ=プレミアムホワイトインキを印刷した上にシルバーインキなど他のインキを印刷すること。)
オレンジとシルバーの色の差からか、ブルーベリーやレモンのような緑色っぽく見える仕上がりとなっています。シルバー以外の色は入れていないのですが、目の錯覚がそう見せているようです。
本文はヴァンヌーボVホワイトのため、印刷部分にグロス感があります。発色も良く、みずみずしい緑もきれいに表現されています。
続いてVol.31をご覧ください。
表紙はビオトープGA-FS イエローオーカー、本文はAプラン ピュアホワイトです。
本文で使用しているAプランは非塗工の用紙で、印刷面もグロス感はなく優しい仕上がりです。
インディゴ7Kとの相性はよく、優しいながらも発色はよく印刷されています。
最後にVol.32をご覧ください。
表紙はビオトープGA-FS ワインレッド、本文はb7トラネクストです。
本文で使用しているb7トラネクストは嵩高紙に分類され、軽く、厚みがある用紙です。
ラフ調の塗工紙であるため、印刷面はヴァンヌーボVとはまた違ったグロス感がありました。
いかがでしたでしょうか?今回はインディゴ7Kで印刷をした冊子でした。
ご紹介させていただいた「ひろしま食べる通信」の制作に関する記事も公開されていますので、よろしければ合わせてご覧ください。→https://lights-lab.jp/performance/performance-116/?fbclid=IwAR1ua46Hr03FSnh6sB3RgBw8RspmFl8TIKvOJ4mLz-023-8nvwhzEratry4
(ひろしま食べる通信の公式サイトはこちら→https://taberu.me/hiroshima/index.html#scroll-page2)
次回の事例紹介もお楽しみに。