印刷レポート

2023.03.17

環境に配慮した用紙 その2 ―バナナペーパー ―

印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。
今回は環境に配慮した紙への印刷実験を行いました。
(その他のシリーズはこちら→「ニューズ」

今回使用した用紙は「バナナペーパー」です。
こちらの用紙はオーガニックバナナの茎から取った繊維を使っています。バナナの繊維の配合率は5%と20%のものがあります。

こちらのバナナペーパーは表裏で風合いが大きく異なります。ひとつはざらっとしている面、もうひとつはつるつるした平滑な面です。

バナナペーパー 平滑な面(配合率5%)
バナナペーパー ざらっとした面(配合率5%)
バナナペーパー 平滑な面(配合率20%)
バナナペーパー ざらっとした面(配合率20%)
配合率が違っても白色度は同じでした。

今回の実験では、こちらのバナナペーパーへインディゴ7Kを使って印刷をしてみました。
では早速仕上がりをご覧いただきましょう!

まずは配合率5%のバナナペーパーです。

しっかりインキがのっています。(平滑な面)
バナナの繊維の上にもインキが定着しています。(平滑な面)
もう一方の面にも発色よく印刷ができています。(ざらっとした面)
用紙の凹凸にもインキがのっています。(ざらっとした面)

両面に印刷を行いましたがしっかりインキがのっています。定着も良くカスレなどありません。

続いて配合率20%のバナナペーパーです。

配合率5%と比べても発色に差はありません。(平滑な面)
バナナの繊維が増えていますが定着も問題ありませんでした。(平滑な面)
こちらの面も配合率5%のときと発色に差はほとんどありませんでした。(ざらっとした面)
(ざらっとした面)

配合率が20%の方がバナナの繊維が目立ちますが、印刷の仕上がりに差はありません。配合率5%の用紙同様、カラーも綺麗に印刷できており定着もしっかりしています。

左:配合率5% 右:配合率20%

いかがでしょうか?バナナの繊維を使ったバナナペーパーにインディゴで印刷しても問題ありませんでした!
ぜひ今回の実験結果を活用いただき、クリエイティブの幅を広げてみてください!

Topへ戻る