印刷レポート

メタリックユポ × HP Indigo7K

2024.09.13

今回の研究レポートはユポのメタリック用紙を使った実験です。合成紙で知られているユポにも『メタリックユポ WMF 120』というメタリック調の用紙がありますので紹介していきます。ユポの片面を金属調光沢に加工された用紙です。

右が表面(メタリック調)、左が裏面(白です。加工は施されておりません)
結構力を入れて破ろうとしていますが、ユポ紙なので簡単には破れません。
シワは入りますが破れるまでには至りませんでした。さすがユポですね。耐久性があります。

それでは早速この用紙が HP Indigo7K で印刷できるのか・・・見ていきましょう。

結果は!!!

4色で印刷した結果です。残念・・・インキが剥がれています。定着が悪いですね。
こちらはWhiteのインキを後ろに敷いてその上から4色印刷したものです。こちらも残念ながら定着が悪いですね。

結果としてHP Indigo7Kとの相性は悪く残念な結果となりました。HP Indigo7K自体がスペシャリティーズなどの蒸着紙とも相性が悪くこのような用紙は苦手な傾向にあります。

ただ、HP Indigo7Kと一般的なユポ紙との相性は非常に良く、HP Indigo デジタル印刷機に最適な用紙も提供されています。その用紙で印刷してみましたのでご覧ください。

銘柄はYUPO®YPIという用紙です。4色で印刷した物になります。定着もよくしっかりとインキがのっています。
こちらはバックにシルバーインキを印刷してその上からWhiteと4色印刷をしたものです。シルバーもしっかりとのっています。

このように今までのユポ紙とHP Indigo デジタル印刷機との相性がよかったので今回のメタリックユポも、もしかしたらきれいに印刷できるかもと思ったのですが結果的にはHP Indigo 7Kとは相性が悪いということになりました。

しかしながらHP Indigo 7Kでは印刷できなくてもオフセット印刷では問題なく印刷できます。ベースがユポなので折りなどの加工は苦手ですが、ユポならではの機能性があり、メタリック調というデザイン性も高い用紙となっていますのでポスターやカレンダーなどに最適です。興味がある方は是非インサツビトまでご相談ください。

それでは次回の研究レポートもお楽しみに!!!

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