2024.05.02
デジタルオフセット印刷機でいわゆる青金・赤金を表現するにはCMYKの最適数値は何%?
印刷Lab.でインサツビトによる印刷実験!
オフセット印刷をご利用された方々で、耳にされた事があると思うのが「青金」と「赤金」。各インキメーカーから販売されていますが大きくこの2つに分類されます。
以前の研究レポートでデジタルオフセット印刷機は重ね刷りでお好みのゴールドが表現できるとご紹介しましたが、おなじみの「青金」と「赤金」を表現するには、CMYK を何%に設定するとthe 青金・赤金になるのか実験してみました!!
基準はDIC Color GuideのDIC619とDIC620にしました。
まずは青金から、6パターンのゴールドを刷ってみました。用紙がシルバーダイヤSです。
動画でもその光度をご覧ください。
青金の名の通りシアンを強めがいいのかな〜と思ったのですが、なんかだいぶズレがありますね。どちらかというとスミを強めに入れた左上2つが正解は近そうです。
まずは左上のC0 M30 Y100 K40はどうでしょう。う〜んちょっと明るいかなぁ。次はどうでしょう。
うん!コレですコレ!!C10 M30 Y100 K50 が一番バチっと来てますね!!!
次は赤金にいってみましょう!
こちらも動画でその光度をご覧ください。
こちらも色々とパターンを作ってみましたが、一番左上2つが近そうですね。DICのチップと見比べてみましょう!
これ!これですね!!C0 M60 Y100 K40 この数値が赤金に近いですね!
ちなみに他の用紙ではどうなるのか?まずはファインペーパーの代表格ヴァンヌーボVスノーホワイトで試してみました。
よし!きたぁああぁーーー!!!!
ヴァンヌーボのほうがより近い色になっていました!
次は上質紙(OKプリンス)で刷ってみました。
びみょーーーにズレていますが、間違ってはないかなぁという印象です。
用紙によってやはり微妙なズレはでてきますので、この数値はあくまでも参考値で、厳密に合わせていくには、ここから調整していくのが近道だと思います!
いかがだったでしょうか?好みのゴールドが作れるデジタルオフセット印刷機ですが、今回はあえて定番の青金と赤金を再現してみました。これもまた面白い実験結果となりました。
今回も皆さまのアイデアソースになれれば幸いです!また次回をお楽しみに!!!