印刷レポート

2021.08.30

印刷Lab.でインサツビトによる印刷実験!
今回は、透明インキを重ね刷りする事で出来る「隆起印刷」を使った実験です。
この特殊機能と革のような用紙を組み合わせる事により「ヘビ革」のような印刷物ができるかどうか!
それではやってみましょう!!

色名/左:ビスター 中:ベラム 右:マルーン

まず使用する用紙はこの「コルドバ」という紙です。
質感はまさに革!独特のヌメり感と、しなやかな革をイメージ再現しているなんともカッコイイ用紙です。
実際この紙をつかって財布や名刺入れを作られている作家さんもいらっしゃいます。
今回はこのイチバン濃い「マルーン」をでやってみます。

では早速刷ってみましょう!!!

スウォッチカラーに「Raised」という名前のカラーを設定します。



aiデータはこんな感じに作っています。

それでは仕上がりをどーーぞーーーー!!!

 

 

ちょっとグロい…


…お、おう…

日焼け跡みたいになってるやんけーーー!

す、すみません大失敗しました…
トンボの部分(K100)もほぼ定着しておらず
Indigo 7Kとの相性は最悪のようでした。

コルドバさんに壮大にフられてしまいました。
さて、どうしたものか…
ん!?
そうだ!印刷Lab.には「ディープマットブラック」という
漆黒の紙があるではないですか!
真っ黒に蛇の鱗が表現できれば、
それはそれでかなーりカッコイイ仕上がりになるのでは!?
では、早速やってみましょう!

ババーーーーーン!!!!

 

 

ドドーーーーーン!!!

 

うおおおおおおおお!!
キタァあああああああああ!!!!!
これはとってもアリじゃないですかーーー!

「隆起印刷」には、
「Low」「Middle」「High」の3パターンがあり
順に15層、30層、50層、の重ね刷りができるんです。
数字が大きくなるほど盛り上ります。

左:High(50層) 中:Middle(30層) 右:Low(15層)

層を重ねるごとにぷっくりと盛り上がっているのが
お分りいただけるでしょうか。
しかし50層と30層は鱗は端がめくれそうになっていますね…
定着に問題アリです。うーん…
15層は割としっかりしていて、
触った感じはある程度隆起しています。
これならまだアリと感じますね。

そして隆起印刷で何を作りたかったかというと…
コレなのです!!!

蛇革風ブックカバーーーー!!!

単行本サイズ(四六判 127✕188mm)に合わせてみました。
なかなかロックな仕上がりではないですか!!
「袖」と呼ばれる折り返しの部分に
折り目を入れましたが、割れずにできました。
柔軟性があるので大丈夫そうですね。

しかし用紙との定着の相性など、
まだまだ研究を重ねる必要がありますね。
隆起部分のデザインもどこまでできるのか…
研究の余地はまだまだありそうです!

いかがだったでしょうか!
こんな特殊な印刷を
このIndigo 7K 1台で出来ちゃうんです。
ワクワクしませんか?
ぜひアナタのアイデアソースに加えてみてください。

Let’s experiment !!!

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