2021.11.01
マシンスペックギリギリの薄紙に印刷してみたら…!
今回の研究は薄紙印刷です!
「いやいや、普通じゃん!研究するほどでもないだろ!」
といった声が聞こえてきそうですが…
驚くことなかれ!薄紙は薄紙でもただの薄紙ではないんです。
早速今回試した紙をご紹介していきましょう~。
まずは、毎度おなじみ定番中の定番「上質紙」。
幅広く使われている紙で、書籍としてよく使われる紙ですね。
紙厚は0.07mm ……薄い。。
連量は35㎏/㎡
この紙に印刷したものがこちらです!
やはり画像だとぺらっぺら具合が分かりずらいですね…
インキの定着具合は…おお~!ばっちりです!
ちなみに印刷関係者は「インク」ではなく「インキ」といいます。
初対面の方とお話しするときに「インキが~」などとおっしゃられたら関係者で間違いないでしょう(笑)
続いてはこちらも定番ですね。マット紙です。
マットという名前の通り滑らかな触り心地です。
紙厚は0.08mm
連量は44.5㎏/㎡
マット紙に印刷したものがこちらです!
予想通り綺麗にインキが乗っていますね。柔らかいイメージのマット紙の特徴を損なうことなく写真が印刷されています。いい感じですね!
ここまでは特に悪いところもなく順調、順調♪
続いて今回の目玉といってもいいでしょう!
ジャジャ〜ン!「トレーシングペーパー」です!
紙厚は0.07mm
連量は52㎏/㎡
紙が薄いのに加えてなんと腰が無いことか…若干不安です(笑)
印刷中に機械の中で紙が破けて、大事にならないだろうか…
私は何でこの紙をチョイスしたのかちょっぴり後悔…(笑)
ここまできたら思い切って刷ってみましょう!
ソイヤ!
ん?これはよもやよもやだ!
ちゃんと刷れてるではないか!
いや、よく見ると少しインキの定着が悪いかな。
若干紙にしわが入ってるところも…
う~ん。大成功とは言い難い。
やはりこの薄さにこの腰のなさは無理があったかな。
では気を取り直して。
最後は苫晒です。
トマザラと読みます。
紙厚は0.07mm
連量は27kg /㎡。
あまり聞きなれない紙だと思いますが、新聞紙などに使われるような紙をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。
ではいってみましょう~!
……インキの定着が悪い。。
所々、インキが乗っていないです。
紙の風合いとか色見とか面白いと思ったのですが、
これは…失敗…かな。
う~ん残念です。これでは商品としては出せないかな。
以上4点試してみましたが、定番の上質、マット紙は問題なく刷れました。
トレーシングペーパー、苫晒など、薄くて腰が無いものは今の段階ではちと厳しいですね。
ぺらっぺらシリーズいかがだったでしょうか?
7Kで印刷する際の参考にしていただけたら幸いです。
ぺらっぺらがあるということはもしかして…乞うご期待ください。
※連量とは1㎡あたりの1000枚の紙の重さを表すもので、紙厚を測るときの指標のひとつです