2022.03.29
活用技術:箔押し・トムソン加工
「Extra Virgin Tea Seed Oil パッケージ」
HIROSHIMA TEA FARM 様/design 野村朱里
今回はインディゴ7Kで印刷したパッケージをご紹介いたします。
こちらのパッケージで使用した用紙は「フリッター ハイホワイト」です。
もこもこした凹凸があり、触感もふわっとした用紙です。厚さもバリエーションも多く、2018年のリニューアルによって色数も増えています。
このフリッターへ今回は線の細かいイラストをメインにインディゴ7Kで印刷いたしました。
早速、こちらのパッケージを詳しくご覧いただきましょう。
フリッターは先ほどお伝えした通り、もこもこした大きな凹凸がある用紙です。そのため、インディゴ7Kとの相性は非常にいいとは言えずインキのかすれなど目立つ部分もありました。今回のような細かい絵柄やベタ面が多い絵柄は事前に色校正を行い、仕上がりイメージ通りに印刷できるかご確認いただくことをお勧めいたします。
また今回のパッケージは印刷後にトムソンでパッケージの形に抜いています。
トムソンとは木型を作って折りケイやミシン、ヌキ加工を行う加工方法のことです。
トムソンを使用することで、こういったパッケージの制作が可能です。
小ロットのサンプル制作や10~50個程度のパッケージの場合は、木型を作るトムソンではなく、サンプル制作用のカッティングプロッターを使用することもあります。
さらに今回のパッケージはメインのロゴを金の箔押しで表現しています。
今回使用したフリッターは箔押し加工とはあまり相性がよくありませんでした。こちらも範囲や絵柄によって変わってきますので、もし試したい!という方はご相談をください。
ちなみに箔押し加工は印刷とは異なり色を重ね合わせて表現することはできません。またインキとは異なりオリジナルの色を調合することも難しいです。ただし箔は金箔・銀箔以外にも様々な種類がありますので、デザインにあった箔を選んでいただくことも可能です。
いかがでしたでしょうか?今回はインディゴ7Kで印刷をしたパッケージでした。
今回のパッケージのデザインに関する紹介記事も公開されていますので、よろしければ合わせてご覧ください。→https://lights-lab.jp/performance/performance-3448/
またインディゴ7Kで印刷できるパッケージのサイズに関しては先日、印刷実験を行いました!研究レポートに記事をアップしていますのでこちらもぜひご覧ください。→https://insatsubito.jp/post-2323/
次回の事例紹介もお楽しみに。