事例紹介

2023.01.20

「冥界の身体」冊子

活用技術:UVオフセット印刷・インディゴ7Kの活用

design PINHOLE 泉 美菜子 様

今回はシルバーに輝く用紙を使った冊子のご紹介です。

WEBサイトからのお問い合わせがきっかけでご相談をいただきました。

元々のご相談内容は表紙をシルバーの鏡面用紙で、本文は通常の用紙にシルバーをベタで印刷したいというものでした。
そこでインサツビトからご提案させていただいたのが、本文もシルバーの用紙で画像部分は白押さえをしてみませんか?という仕様でした。
デジタルオフセット機であるインディゴ7Kにはシルバーインキも印刷できるため、シルバーを印刷することは可能です。ただし今回はシルバーを背景のように全ページベタで使用されたいということでしたので、その場合必ずムラが発生します。全ページベタであれば、同じ特色のホワイトインキを活かしてシルバーの用紙に印刷した方がきれいに仕上がると思いシルバーの用紙への印刷を提案いたしました。

それでは冊子を詳しくご紹介いたします。

反射で回りのものが映るくらいきれいな輝きのある用紙です。

まずは表紙をご覧ください。
今回、表紙にはセイントエコ プレーン シルバー 210Kを使用しています。シルバーの鏡面厚紙、というご希望をいただきましたので、鏡面用紙の中でもかなり輝きのきれいなものを選んでいます。

印刷は、インディゴ7Kでは鏡面用紙の印刷が難しかったため(研究レポート 鏡面用紙への印刷)UVオフセット印刷機を使用しています。印刷のみで表面加工をしていないため、機械を通すたびに多少跡がついてしまうものの、用紙本来の輝きを活かしたまま冊子にすることができました。

表紙はホワイトインキ1色です。重ねることなく1回のみの印刷で表現しています。
文字はベタ、模様はアミで印刷しています。

続いては本文です。本文はキュリアス メタル シルバー 103Kを使用しています。

今回はホワイトインキを2回重ねて印刷しました。
画像部分は白押さえをしていますがほとんど用紙の影響を受けていません。しっかりカラーで作品の色を表現することができています。またスミベタは白押さえはしていませんがムラも少ない仕上がりです。
インディゴ7Kとキュリアスメタルは相性が良く、定着もよい仕上がりです。

本文は全ページキュリアスメタル シルバーです。
ホワイトは2回重ねて印刷しています。
作品の画像は白押さえをしているためカラーも綺麗に表現されています。
文字を重ねた表現をしています。重なっている部分はヌキです。
文字がヌキで黒い部分はスミベタの印刷です。

いかがでしょうか?
こちらの冊子は個展「冥界の身体」会場にて販売されています。
「冥界の身体」は、伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー にて 2023年1月18日(水) ~ 2023年1月31日(火)の期間に開催されています。
こちらの冊子はぜひお手に取ってご覧いただきたい一冊です。

インサツビトではデジタルオフセット印刷機以外でもUVオフセット印刷機を使った印刷も可能です。鏡面用紙を使ってみたいという方は一度ご相談下さい。
次回の事例紹介もお楽しみに!

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