印刷レポート

2024.11.05

今回の印刷実験は和紙への印刷です。過去にも何度か和紙への印刷を行いましたが、印刷適正に優れているとは言い難いものでした。和紙にもいろいろな種類があるので印刷適正に優れている和紙があるのではないかと思い、今回の実験に至りました。

今回使用する和紙は「奉書舞鶴」です!

ザラザラしていて文字を書くと少し滲むという特徴が和紙にはありますが、奉書もそのうちのひとつです。熨斗紙や挨拶状、便箋など幅広い用途に使われています。

使用用途が幅広い「奉書舞鶴」印刷適正はあるのか実験してみました。

それでは振り返っていきたいと思います!

マジックでどれほど滲むか試してみました。表面はさほど滲みが分かりませんが…
裏面から見ると書き出しが特に滲んでしまっています。
印刷での色の表現は良さそうです!
カラー印刷も綺麗に印刷できているようです。
約2か月経過した印刷物を指で擦ってみると…
なんと剥がれてしまいました!泣

ザラザラした和紙の繊維の上に印刷しているため、繊維が剥がれると同時に印刷部分も一緒に剥がれてしまうようです。剥がれないように対策するには印刷後に全面にニスを引いたり、PP加工などの表面加工を施せばいいのでしょうが、それだと和紙の良さが無くなってしまいます…

実験の結果はご覧の通りとなりました。インディゴ7Kでの印刷適正は良いとはとても言えない状態です。もちろん印刷環境などの状態もあるとは思いますが、今回の実験ではこのような結果となりました。その他の和紙も含めどんどん実験して印刷適正が良い和紙を探していきたいと思います。

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