事例紹介

2025.02.10

イベント配布冊子「台湾迷倶楽部」

活用技術:デジタルオフセット印刷・LED-UVオフセット印刷・HPモザイク

デザイン・イラスト|apuaroot(オリジナルZINE販売サイト
テキスト|青木由香(公式サイトInstagram
撮影|大塚淑子(Instagram
仕様|A5(表紙4P+本文48P)
印刷|表紙:デジタルオフセット(CYK+蛍光ピンク)
   本文:LED-UVオフセット
用紙|表紙:エスプリFP 四六判180kg
   本文:モンテシオン 四六判70.5kg
技術|表紙デザインにHPモザイク処理

熊本県菊池市で開催された台湾への興味関心を高めるファンイベント「台湾迷倶楽部(タイワンミークラブ)in 菊池(Instagram)」。お粥、豆花、台湾カステラなどをはじめ、服や雑貨といった台湾が感じられるお店が30店舗以上並ぶ台湾の魅力を十分に堪能できるイベントです。「迷」とは、中国語で「ファン、好き」を意味します。そのイベントで配布する冊子の印刷のご相談でした。

デザインを担当されたのは、出張OPEN HOUSE – 熊本編-(レポート記事はコチラ)開催にご協力いただいたapuaroot(アプアロット)さん!この冊子を手に取ったら台湾に行ったことがある人もない人も台湾が気になって仕方がない“台湾迷(台湾ファン)”になってしまう逸冊との事!

まずはZoomでのお打ち合わせ。本文はガサっとした荒々しい仕上がりが良いとのことでモンテシオンを選択。台湾のディープな世界観の表現にピッタリだと思います。次に表紙の用紙を選定。最初はアラベールで、費用を押さえたバージョンとして上質紙にしましょうかと打ち合わせを進めていく中で、本文と対象的でガラっとイメージ変えて光沢の強い用紙もおもしろいじゃないかと盛り上がり、ではエスプリにしましょう!と決まりました。

本文用紙はモンテシオン
表紙はキャストコート系のエスプリFP

そして今回のご相談をいただくきっかけになったのは「HPモザイク」という新技術!以前出張OPNE HOUSEでお見せしたサンプルで、1つ1つ違うデザインが生成できる「HPモザイク」と蛍光ピンクが使ってみたいとの事だったのです。

一番最初の6冊並んだ冊子の表紙をみて気づかれる事はありませんか?そう!タイトルは固定で1冊1冊表紙のデザインが違っている事に気づきませんか?こちらの冊子は3,000部製造しましたので、3,000部全て表紙まわりのデザインが違うのです!

裏表紙も全て違います!

でもデザイナーさんが表紙用に作られたデータは以下の2つです!

ベースとなるデザインデータを「シードデザイン」とい呼びます。
蛍光ピンクで印刷するタイトル文字データ

「HPモザイク」という技術は、シードデザインを元に、拡大率、回転率、書き出し数を入力することで、自動的にパターンを書き出してくれるプラグインなのです!ですのでデザイナーも思ってもみない偶発的で面白いデザインが仕上がるのです。今回は拡大率は147%固定で回転率を無限大に設定し3,000パターン書き出しました(試しに20パターンほど書き出してPDFで事前確認は可能です)。当初は拡大率142%〜300%で実験してみましたが、今回は画像ですので拡大率を変えすぎると解像度が追いつかないのと、絵柄的に固定の方が面白い仕上がりになったのでこのような設定になりました。

イベント当日は凄まじい来場数だったらしく、SNSでも沢山の投稿が!遊びに行ってみたかったです。

ちなみにアプアロットさん、オリジナルでZINEを作成され販売されています。カッチョいいZINEばかりですのでご興味のある方はぜひサイトを見てみてください!!!!

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