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蛍光ピンクインキの印刷実験

2025.04.14

蛍光ピンクインキの印刷実験

印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。
今回はHPインディゴ7Kの蛍光ピンクのインキを使った実験を行いました。

この度の実験で使用した紙はアイベストです。
両面コートで真っ白な厚紙でパッケージなどにも使われる用紙です。

以前、「蛍光ピンクインキの可能性」として蛍光ピンクとほかの色の混色表現について実験を行いました。その記事でもお伝えしている通り蛍光ピンクは単色以外の使い方も可能です。

今回の実験の内容をお伝えする前に、蛍光ピンクインキの濃さについて説明させていただきます!実は、HPインディゴ7Kの蛍光ピンクインキは「2回」重ねたときの色が標準色です。これは「1回」では蛍光ピンクがやや淡く表現されてしまい、「2回」重ねた色をメーカー側からも推奨されているためです。
ただし「2回」重ねなければ印刷できない、という意味ではありません。1回だけ印刷することも可能です!1回と2回では色の濃さが大きく異なります。
※以前の「蛍光ピンクインキの可能性」は標準色(2回)にて実験しています。

今回はこの蛍光ピンクの色の濃さに注目した実験です。
蛍光ピンクインキを「1回」のみ印刷した場合と、標準色である「2回」重ねて印刷した場合、どのくらい差が出るのか比べてみました。それでは早速結果をご覧いただきしょう!

上:蛍光ピンク1回/下:蛍光ピンク2回
蛍光ピンク1回
蛍光ピンク2回
蛍光ピンク1回
蛍光ピンク2回
蛍光ピンク1回
蛍光ピンク2回
左:蛍光ピンク2回/右:蛍光ピンク1回
左:蛍光ピンク2回/右:蛍光ピンク1回

蛍光ピンク「1回」と「2回」を比べると差は一目瞭然でした。やはりはっきりとした蛍光ピンクは2回重ねる方が良さそうです。対して蛍光ピンク1回だと淡い蛍光ピンクが表現できています。ほかの色と混色すると蛍光ピンク1回ではやや蛍光ピンク感は足りないかもしれません。

もう少し細かい部分も比較してみましょう。
蛍光ピンク50%のアミを2回重ねたときと蛍光ピンクベタの1回は色に差はあるのでしょうか?結果はこちらです。

左:蛍光ピンク1回/右:蛍光ピンク2回

比べると色の濃さに差はほとんどありません。ただしアミとベタの差はわかりにくいですが出ています。当然ベタの方がムラは少なく安定します。そのため、デザインの一部で使用するのではなく全体の背景に印刷する場合などは蛍光ピンク50%を2回重ねるよりも、蛍光ピンク1回で印刷する方が安定しきれいに仕上がると思います。
もちろんどちらでも印刷自体は可能ですのでデザインに合わせてご検討いただければと思います!

いかがでしょうか?
蛍光ピンクは混色だけでなく、印刷回数によっても異なる表現が可能でした。
今回の実験結果を活用いただき、クリエイティブの幅を広げてみてください!

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