2023.08.04
コスト削減!? 箔押しのように見せる印刷
印刷物に箔が押してあると目立ちますし格好いいですよね。
その分コストが上がってしまい予算オーバーで断念。コストを掛けずに箔押しができないか?
黒い紙に黒インキを刷り重ねると、きっと黒箔になるはず!
ということで実験してみました(笑)
まずは紙色とインキ色の選択からです。シブい感じを出したいので黒い紙に黒インキで黒箔を表現することに決めました。当然ですが普通に黒インキを1回印刷するだけでは黒箔には見えません。黒箔のように見せるには刷り重ねる必要があります。そこで最大16回刷り重ねることができるインディゴ7Kの出番となります!
そして黒い紙は2種類用意して比較してみました。
・ディープマットブラック 黒インキ印刷回数10回、16回
・黒気包紙 黒インキ印刷回数10回、16回
上記で比較してみました。
それでは実験開始です!
まずはディープマットブラックからです。
上記の写真がディープマットブラックに黒インキ10回刷り重ねたものになります。
光沢がでて若干ではありますが箔押しっぽく!?見えなくもないです(笑)
それでは黒インキを16回刷り重ねたらどうなるでしょうか。
上記の写真がディープマットブラックに黒インキを16回刷り重ねたものになります。
10回塗り重ねたものより明らかに黒箔に近くなりました!
ツヤ感も10回よりアップした感じがあります。
16回刷り重ねるとそれなりに黒箔に見えます!
しかしディープマットブラックとインディゴのインキの相性が悪いのか、定着が良くない所がありました。それがこちらです。
上記写真のようにインキが定着しない箇所がありました。10回刷り重ねたものはしっかりとインキが定着していましたが、16回になると定着不良をおこすようです。
では黒気包紙はどうでしょうか。
まずは黒インキ10回刷り重ねてみます。
上記写真が黒気包紙に黒インキ10回刷り重ねたものです。
ディープマットブラックの10回印刷と比べて黒ベタの部分が紙へのインキの入り方が若干違いがありしっかりとインキが入り込んでベタの表現が高いように感じます。光沢感はディープマットブラックとほぼ一緒のように感じます。
では16回はどうでしょうか。
上記写真が黒気包紙に黒インキ16回刷り重ねたものです。
ディープマットブラックと同じように16回重ねると黒箔に近い感じがします。
インキの定着も良さそうです。
黒い紙に黒インキで箔表現の実験を行ってみましたが、用紙2種ともに黒箔とまではいかないですが、それなりに面白い結果となりました。特に光沢感はよく表現されていました。
これからもいろんな実験を重ねていきたいと思います。