印刷レポート

2022.01.24

印刷Lab.でインサツビトによる印刷実験!

今回は我々インサツビト専用の名刺を制作しました。実は以前から色々デザインや印刷方法を試行錯誤しながら試作していたんですよ。そしてついに完成に至ったわけなのです!

まずはその仕上がりご御覧ください!

どーぞーーーー!

表面もQRコードからインサツビト公式サイトへ!
裏面のQRコードは各SNSヘ直接繋がります。

いかがでしょうか!ゴリッゴリに色んな事を詰め込んでしまいました(笑)名刺というよりかは「the印刷見本」のつもりで作ったもので。角が1ヶ所だけ丸いのは、インサツビトとして尖った実験や活動をやりながらも、柔軟性をもって皆さまと対話しながらやっていく姿勢を表現しています。

それでは仕様についてご説明していきましょう!まずは使用用紙、その名は「チップボールα」!!!

厚さは270g/㎡(0.36mm)、四六版換算で約232kgです。結構厚めです。どんだけ厚いかというと…

どん!!!

どちらも同じ200部なんですけど…カタマリ度約2倍(笑) 結構分厚いんです。名刺入れを少量部数で占領する厄介な厚さですけど存在感はバツグンです!!

そしてなぜこの用紙をチョイスしたかというと、「印刷物の色品質はグレーバランスが大切」なことから、その“グレー”を基調とすることで、基本を大事にニュートラルな位置からスタートし、様々な方向性を示すことができる姿勢を表現するべくインサツビトのビジュアルはグレーを基調に展開していますので、グレー色の用紙にしたかったのと、新聞古紙・地券・雑誌古紙を使用した、古紙配合率100%の再生紙でとってもエコなヤツなんです。だからキミに決めた!っていうわけです。

次に特殊インキのご紹介!CMYKに加え、シルバーインキとホワイトインキと透明インキを使っています。

それではズームアップして見てみましょう。

キラリ

光にかざすとキラっと紋様が反射しているのがわかるかと思いますが、これは透明インキを5度重ね刷りをしています。本来1〜3回が推奨なんですが染み込みやすい紙なのでその効果を出すためやっちゃいました…
白く印刷されている部分、これはホワイトインキを2度重ね刷りしています。名前の上部にあるローマ字の部分、これはシルバーインキを2度重ね刷りです。ギラついてますね!このシルバーの部分は下にホワイトインキで「白押え」しているのですが、これはより光度を出すためにやっています。

そして裏面のこのメタリックサンプル!デジタルオフセット印刷はシルバーとCMYKを重ねる事ができます。数値を記載しているのでそのイメージをつかみやすいと思います。

ギラリ

ちなみに「エースボール」というクラフト系の用紙にも刷ってみました。

実はコレはですね…(ズーーームアーーーーップ!)

プラスチッキィー

白い英文字の部分がぷっくりと盛り上がっているのがわかりますか?これは透明インキを重ね刷りする事で出来る「隆起印刷」のHigh(50層)をやってみたんですよーーー!なかなかにカワイイ効果!

●隆起印刷を使った研究レポートはこちらをご覧ください。
https://insatsubito.jp/post-1018/



…ん!?

Sがペロンと…

元々用紙のインキの定着度が少々悪いのもあったのですが、隆起部分が下のホワイトインキまでもっていってベロンと剥がれてしまいました…泣 そこの40代以降の世代のあなた、今「インレタみたいじゃん!笑」って思いませんでした? なんか懐かしい感じがしました…

こちら用紙は白押さえ無しでもメタリックの光度はしっかりとでています。ほんと用紙によって「これは良いけど、これはダメ」ってのが色々あって難しい…これも醍醐味ではあるのですが(笑)
こうやっていろんな実験を繰り返す事で我々インサツビトのノウハウは蓄積していくのです!

いかがだったでしょうか?これからお会いする方々にはこの「the印刷見本名刺」をお渡ししていきたいと思います。配り終わったら、今度はどんな実験名刺を作りましょうか…腕がなります!

アナタのアイデアソースにお一ついかがですか?
ではまた次回をお楽しみに!!!

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