2022.04.01
印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。
今回はNTラシャに特殊インキを印刷してみました。
NTラシャは1949年に発売開始された素朴な質感が特徴の用紙です。
用紙の色数が非常に多いことでも知られており、厚さによっては120色ものカラーバリエーションがあります。
今回はそんなNTラシャの「あさぎ」という色にインディゴ7Kの特殊インキである「シルバー」「プレミアムホワイト」「透明」の3色を印刷しました。
それぞれシルバーは2回、プレミアムホワイトは1回、透明のみ1回と3回の2パターンで印刷しました!
早速、仕上がりをご覧いただきましょう!
透明インキは1回ではほとんど絵柄が見えません。
1回と3回を比べると3回は割とはっきり印刷できています。ただし3回重ねて印刷しても線の細い絵柄はあまり表現できていないことがわかります。NTラシャがコート紙のような強い光沢のある用紙ではなく、ざらっとした素朴な質感の紙であるためインキがしみこみやすいためこのような結果になりました。
このようにNTラシャは透明インキとの相性がいいとは言えないようですが、面の広い絵柄などは3回重ねて印刷することで表現も可能です。
続いて、透明インキ以外の特殊インキ部分をご覧ください。
上下でゴールドの色合いが異なっています。写真では少々わかりにくいですが、実際にはもっと色の差があります。色の差の原因は、白押さえをしているか、していないかです。今回のような薄い色の用紙でも、白押さえをした方がよりきれいで輝きのあるゴールドです。
いかがでしたでしょうか?
NTラシャは非常に色数の多い用紙のため、用紙の色によってまた仕上がりも変わってきます。
インディゴ7Kでは1枚から印刷ができるため、ぜひ用紙の色違いでもお試しください。
ぜひ今回の実験結果を活用いただき、クリエイティブの幅を広げてみてください!