2023.03.24
DESIGNER × PROJECT ―矢萩多聞と本づくり― 開催DM
活用技術:バリアブル印刷
ディレクション:UMA/design farm 様
協力・デザイン:矢萩 多聞 様
DESIGNER × PROJECT ―矢萩多聞と本づくり― 主催:株式会社竹尾 様
今回はバリアブル印刷とデザインを組み合わせたDMについてご紹介いたします。
2022年に株式会社竹尾様の淀屋橋見本帖にて開催された「DESIGNER × PROJECT ―矢萩多聞と本づくり―」。この展示会の開催DMの印刷を弊社で担当させていただきました!
今回のDMはデジタル印刷ならではのバリアブル印刷をデザインに活用しています。
また用紙も9種類の用紙へ印刷を行いました。
それでは詳しくご紹介させていただきます。
前述の通り、今回のDMではバリアブル印刷を使用しています。バリアブル印刷とは、1枚1枚異なる絵柄を印刷する、という印刷手法の一つです。年賀状や合格通知書等の宛名印字を思い浮かべていただけるとわかりやすいかもしれません。
今回はそのバリアブルを宛名ではなくデザイン面で活用しています。
きっかけは、同じく株式会社竹尾様が主催で開催されたVENT NOUVEAU DIGITALの開催DMで使用していたモザイク印刷でした。同じように絵柄を1枚1枚変えて印刷したいけど、どういったことができますか?と矢萩様に質問を受け、お話をする中で今回のアイデアが生まれたようです。
具体的には、7種類のテキストと7種類のロゴと7種類のイラスト、この3つを掛け合わせて、343種類のデザインを生成しています。元となる21種とそれぞれの配置はすべて矢萩様がデザインされました。インサツビトではそのデザインの組み合わせ処理と印刷を担当しています。
さらに、その343種類のデザインを9種類の用紙へ印刷を行いました。そのため、1枚も同じ内容(用紙との掛け合わせを含めると)のものが存在せず、すべて異なるDMとなっています!
今回使用した用紙はこちらの9種類です。弊社のデジタルオフセット印刷機のインディゴで印刷するのは初めての用紙も多くありました。
また印刷は、CMYK以外にシルバーインキを使っています。デザインで言えばロゴをシルバーインキで印刷しました。シルバーインキは2回重ねて印刷しています。
いかがでしょうか?
普段、バリアブル印刷のご相談をいただくことはあっても、デザインの組み合わせで使用されたいというご相談は、モザイク印刷関連以外では初めてでした。またこれだけ多くの特殊紙へ印刷する機会も珍しいので、非常に印象に残っているお仕事です。
今回のDMのように様々な用紙へ印刷することも、デザインのバリアブル印刷もデジタルオフセット印刷機ではきれいに表現可能です。気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。
次回の事例紹介もお楽しみに!
※2022年に開催された「DESIGNER × PROJECT ―矢萩多聞と本づくり― 」の様子は、株式会社竹尾様のTwitterでもご紹介されています。