印刷レポート

2023.10.19

デジタル厚盛ニスの印刷実験

印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。
今回はデジタルオフセット印刷であるインディゴ7Kで印刷したものに対しデジタル厚盛ニス加工を行ってみました!

デジタル厚盛ニス加工の実験、ということで今回は株式会社ペーパークラフトイトウ様にご協力いただきました。ペーパークラフトイトウ様はデジタルの厚盛ニスや箔の加工ができるDDC8,000を導入されています。今回の実験も快くご協力いただきました。

使用した用紙は、エスプリVWとOKトップコートの2種類です。どちらも表面がつるつるしており光沢のある用紙です。

エスプリVWは表と裏で表情が異なる用紙で、オモテ面は先述の通り表面がつるつるしており非常に光沢感が強いです。対してウラ面はアート紙系でざらっとした質感です。厚手の用紙のため冊子の表紙やポストカード等によく使用されます。
続いてOKトップコートは表裏がなくどちらもつるつると光沢があります。よくチラシやポスターの印刷で使用される用紙です。

エスプリVWは表裏で表情が違う紙です。ウラ面はざらっとしています。

こうした特徴をもつ2種類の用紙へ印刷し、デジタル厚盛ニスの加工をおこないました。印刷とデジタル厚盛ニスの絵柄は下図の通りです。

印刷の絵柄(CMYK)
厚盛ニスの絵柄

それでは実験の仕上がりをご覧いただきましょう。まずはインディゴで印刷した仕上がりです。

用紙:OKトップコート 印刷:デジタルオフセット(CMYK)
発色が良い用紙で光沢もあります。
用紙:エスプリVW 印刷:デジタルオフセット(CMYK)
OKトップコートよりも光沢感が強いです。

この印刷の上からデジタル厚盛ニスの加工をしていきます。
それでは早速ご覧いただきます。

OKトップコートへ印刷+厚盛ニス加工
厚盛ニス部分もはっきり見えるくらいしっかりニスが盛られています。
厚盛ニスのためみずみずしい透明感があります。
エスプリVWへ印刷+厚盛ニス加工
OKトップコートよりもさらにニスが厚く盛られています。
水滴がおちているかのようなみずみずしさです。
インサツビトの細いロゴもしっかり表現できています。

いかがでしょうか?
デジタル厚盛ニスは版が必要なく小ロットで厚盛ニスを試すことができる機械です。ただし対応用紙は基本的にはA1コート紙が推奨されます。それ以外の用紙に試されたい方は一度ご相談をください。

今回の実験結果を活用いただき、クリエイティブの幅を広げてみてください!

インサツビトでは厚盛ニスとは異なる隆起印刷の実験も行っています。ぜひ厚盛ニスとの差にも注目してそちらもよろしければご覧ください。(隆起印刷を使ったDMの事例紹介もアップしています。)

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