印刷レポート

2023.07.13

様々な用紙で写真の印刷実験

印刷Lab.で行うインサツビトによる印刷実験。
今回はデジタルオフセット印刷機であるインディゴ7K使って様々な用紙へ写真の印刷を実験してみました。

今回使用した用紙は、ヴァンヌーボ-LT、波光、マーメイド スノーホワイト、レーヨン大礼紙、モンテシオンの5種類です。それぞれの違った特徴があります。

ヴァンヌーボ-LTはインディゴの認証紙です。プライマーをかけなくても印刷が可能とされています。他のヴァンヌーボシリーズとは異なり、用紙の色は1色展開ですが印刷適正は非常に高く、印刷面は程よいグロス感がでます。

波光はざらっとした質感があり、手に取ったときに感じる軽さが特徴的な用紙です。印刷面はあまりグロス感はなく素朴な感じを演出するのに適している用紙です。

マーメイドは非常に凹凸がはっきりしている用紙で仕上がりはマットな質感です。非常に色展開が多いことでも有名で、白色系の色だけでも5色以上あります。今回はスノーホワイトを使用しました。

レーヨン大礼紙は和紙系の用紙です。表裏があり、オモテ面はつやつやして柄があり、ウラ面はざらっとしていて柄はありません。今回はオモテ面に印刷をしています。

モンテシオンは嵩高紙です。本やコミックなどの本文に使用されることもあります。非常に用紙の色が変わりやすい用紙で、日に当てるとすぐに色が退色し生成り色になりますが、その色も味があって変化を楽しめる用紙でもあります。

それでは早速それぞれの用紙へ印刷した仕上がりをご覧いただきましょう!

今回使用した写真は個人的に撮影した写真です。カメラはCanonのEOS Kissシリーズを使用しました。印刷した時にぼけないサイズで出力しています。写真のデータはRGB。印刷の出力は通常のCMYKです。

ヴァンヌーボ-LT(プライマーなし)
波光(プライマーあり)
マーメイド スノーホワイト(プライマーあり)
レーヨン大礼紙(プライマーあり)
モンテシオン(プライマーあり)

ヴァンヌーボLT以外はプライマーを使用しています。

ヴァンヌーボ-LTは程よいグロス感があります。
波光は光沢感はあまりなくマットな仕上がりです。
マーメイドは凹凸がはっきりしていますがはっきり印刷されています。
レーヨン大礼紙は和紙系の用紙ですが、色はほとんど沈んでいません。
モンテシオンは生成り系の用紙でざらっとしているためフィルム写真のような雰囲気になります。

写真を並べて見るとさらに用紙による差がわかりやすいです。下記の写真は左から、ヴァンヌーボ-LT・波光・マーメイド スノーホワイト・レーヨン大礼紙・モンテシオンの順に並べています。

同じ白色でも並べるとすべて異なる白色であることが分かります。
並べるとより紙の質感の違いも分かりやすくマーメイドの凹凸感が際立ちます。

続いては別の写真を使ってRGB再現の印刷をしたものをご覧いただきましょう!
用紙はヴァンヌーボ-LTを使用しています。

今回のRGB再現印刷はColor UPを使用しています。
Color UPは過去に印刷実験でご紹介していますので、ぜひそちらの記事もご覧ください!

RGBデータをCMYKに変換しCMYKで印刷。
RGBデータを自動分版でCCMMYYKに変換し疑似RGB再現。
左:Color UP/右:CMYK

Color UPは色を重ねて濃くしたりグラデーションが滑らかに出るのですが、見比べてみるとそのような差があります。特に提灯の赤色は実際に見るとColor UPの方がかなりはっきり鮮やかに表現されています。

いかがでしょうか?
今回は写真を様々な用紙へ印刷する実験を行いました!今回の実験で作成したサンプルは、OPEN HOUSEなどのイベントでもお見せできますので気になった方はぜひご参加ください。

今回の実験結果を活用いただき、クリエイティブの幅を広げてみてください!

最後にRGB再現はColor UP以外の方法でも表現可能です!
気になった方はぜひ下記のレポートをご確認お願い致します。
RGB world へようこそ!!!
RGB再現印刷用インキによる印刷
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