印刷レポート

RGBカラーチャート作ってみました。

2023.12.19

RGBのデータって印刷するとどのような色になるのか。画面とどのくらい差があるの?
そんな疑問にお応えするため今回RGBのカラーチャートを作ってみました。

データと印刷の異なる方法で3種類の印刷を試してみました。
用紙はマットコート(シルバーダイヤS)に印刷しています。

まず、1つ目のデータになります。
1.データ:RGB、印刷:Color Up 
  まずはRGBに適した印刷方法 Color Up から見ていきましょう。
  *Color Upに関しての説明は研究レポート
   「もう一つのRGB再現印刷 −Color Up!−」https://insatsubito.jp/post-1434 をご覧ください。
  それではみていきましょう。印刷物がこちらになります。

  次に画面と比較したものがこちらになります。

左半分が画面、右半分が印刷の表現になります。さすがに画面通りにはなりませんが部分的に近い色もありますね。

  せっかくなので Color Up でどのようにCMYの補色がされているのか見ていきましょう。

Cyanの補色です。
Magentaの補色です。
Yellowの補色です。

カラーチャートを使って補色のされ方をみるとそれぞれの色の傾向によってCMYの補色パターンがある程度決まっているような感じになっていますね。

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続いて2つ目のデータを見ていきましょう。
2.データ:RGB、印刷:CMYK
  RGBのデータを印刷側(Indigo 7Kのプリントサーバー)でCMYKに変換して印刷しました。
  *Indigo 7Kのプリントサーバーについては研究レポート
   「プリントサーバー【HP PrintOS Production Pro】のご紹介」
      https://insatsubito.jp/post-5344/  をご覧ください。
  印刷物はこちらになります。

  次に画面と比較したものがこちらになります。

左半分が画面、右半分が印刷の表現になります。これもさすがに画面通りにはなりませんね。

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それでは3番目のデータです。
3.データ:CMYK、印刷:CMYK
  最後にデータ印刷ともにCMYKのパターンです。

  次に画面と比較したものがこちらになります。

左半分が画面、右半分が印刷の表現になります。このパターンに関しては画面と印刷物がほぼ同じような表現になっています。

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それでは最後にそれぞれのパターンの一部分を比較してみましょう。

上から順にColor Up、CMYK(RGBデータをCMYK印刷したもの)、PDF/X-1a(CMYKデータをCMYK印刷したもの)になります。

発色という点においてはやはりColor Upが良いですね。
CMYK(RGBデータをCMYK印刷したもの)はColor Upより少し色が浅く感じられます。
PDF/X-1a(CMYKデータをCMYK印刷したもの)に関してはやはり全体的に濁りが出ています。

また、今回は印刷機の都合でテストができませんでしたがRGB印刷にはViVidインキを使用した方法もあります。機会があればViVidインキでも今回のカラーチャートを印刷したいと考えています。

以上が今回の研究レポートでした。
インサツビトでは今後、今回作成したこのカラーチャートの運用方法についても考えていきたいと思っています。また、RGB印刷に関してのご相談も承っておりますのでお気軽にご相談ください。

それでは次回の研究レポートもお楽しみに!!!

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