CREATORS SESSION 関西編 / Case 1 マメイケダ

主に画業。1992年島根県出雲市⽣まれ、⼤阪在住。⾼校卒業後、惣菜調理の仕事を勤めたのち、絵を描き始める。書籍の装画などのイラストレーションや展覧会での発表などを中⼼に活動。2016年HBファイルコンペVol.27 仲條正義賞を受賞。好きな食べ物は卵。

https://mameikeda.com/

https://www.instagram.com/mame_ikeda/?hl=ja

セッションのため用意した作品

Process

持参されていた原画と刷り上がりの⾊味を⾒⽐べてみたところ「マメさんの味が出てないよねぇ」と原⽥さん。ザラ半紙と⽊の板に直書きするというマメさんの作⾵を生かすために、手触りがザラっとしていて⻩⾊味のある用紙はないかと原⽥さんからリクエストがあり、モンテシオンに印刷してみることに。まずは⾵景の絵を⾊調整。マシン側でマゼンタの調⼦を上げたりスミを上げたりして調整し、全体の濃度を上げるとバッチリ。お次はお寿司の絵を、同じくモンテシオンで。しかしどうも色が合わない…聞くと、コンビニのプリンターでスキャンしたとのことだったので、弊社のスキャナーで原画を再スキャン。すると、原画と見間違えるほどの色と質感を再現することに成功! 一同「おおおっ!!」と歓声。風景とお寿司で迷うマメさんでしたが、最終的に「お寿司でいきたいです! だってものすごくおいしそうで、もうお寿司の口になっています!(笑)」。一同の大爆笑と共に、「お寿司の絵×モンテシオン」に決定!


Interview

今回の誘いを受けて体験前までの印象は?

紙選びはいつも基本的にデザイナーさんにお任せしているので、同じ作品を違う紙で見比べることもないのですが、今回は実験という場だったので余計にいろいろ試すことができて、すごくいいなと思いました。透明フィルムはなかなか選択肢には入りませんから。原画とは全く違う仕上がりになっても、それはそれでいいかなと思っていたのですが、皆さんの「原画と合わせたい」という熱量が伝わってきて、むちゃくちゃ忠実に、リアルに再現してもらえて良かったです。

インサツビトを利用してみていかがでしたか?

純粋に楽しかったです。デザイナーさんや印刷のプロが作品に寄り添ってくれて、現場で相談しながらできるのがいいですね。しかもクオリティー高く。あと、スキャンしてもらえたのも良かった。データ化するのが苦手なので、そこからプロに任せられるのは有り難いです。スキャンは大事だなと思いました。ここまで質感を突き詰めたことがなかったので、どんどんリアルになっていく様子を見て、ここまで再現できるのか、これならカレンダーや風景画の作品集なども、すごくきれいに仕上がるなと、色やインクの乗り具合をまじまじと何度も見返してしまいました。毎回ここまで突き詰めて出せたらいいですよね。印刷自体の仕組みにも詳しくなって、いろいろ遊びたい。この印刷機のすごさも印象に残りました。印刷って奥深いですね。

完成作品
用紙:モンテシオン


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